この季節の金沢では、加能蟹や香箱蟹といった冬の味覚が話題の中心になりがちです。
もちろん、金沢を訪れたなら旬の蟹は外せません。しかし、金沢の食文化を語るうえでは、観光客向けの華やかな料理だけでなく、地元の人たちの日常に根付いた味も忘れてはいけません。
今回のランチに訪れたのは、金沢市片町にある「宇宙軒食堂」。
いただいたのは、お店を代表する名物料理のひとつ、とんバラ定食W(1,300円)です。
宇宙軒食堂とは?
宇宙軒食堂は、金沢の中心市街地、片町の路地に店を構える昔ながらの食堂です。
少し奥まった場所にある入口には「とんバラの宇宙軒食堂」と書かれた看板が掲げられ、初めて訪れる人にも、この店の名物がひと目で分かります。
店内では、中央に設けられた大きな鉄板を囲むようにカウンター席が並びます。鉄板の上で次々と料理が仕上げられていく様子を眺めながら食事ができる、昔ながらの大衆食堂らしい雰囲気も魅力です。
宇宙軒食堂といえば、やはり「とんバラ定食」。長年にわたって金沢で親しまれ、お店の代名詞ともいえる一品です。通常のとんバラ定食のほか、ご飯を大盛りにしたもの、肉を大盛りにした「W」、肉とご飯の両方を増量したメニューも用意されています。
とんバラ定食とは?
とんバラ定食は、鉄板で香ばしく焼き上げた薄切りの豚バラ肉を、宇宙軒食堂秘伝のタレで味わう定食です。
料理そのものは非常にシンプル。
しかし、豚バラ肉の脂の甘み、鉄板で焼かれた香ばしさ、そしてご飯が進む秘伝のタレが組み合わさることで、宇宙軒食堂ならではの味わいが生まれます。
焼き上げられた豚バラ肉は、表面が香ばしく、噛むほどに肉の旨みが広がります。そのままでも十分においしいのですが、秘伝のタレにくぐらせることで、甘みとコクが加わり、白いご飯との相性がさらに良くなります。
特別に豪華な食材を使った料理ではありません。
それでも、食べ終わる頃には「また食べたい」と思わせてくれる。そんな飾らないおいしさこそ、とんバラ定食が長く愛されている理由なのだと思います。
とんバラ定食Wをいただきました
今回注文したのは、肉が大盛りになった「とんバラ定食W」。
運ばれてきた定食には、香ばしく焼かれた豚バラ肉がたっぷり。通常サイズでは少し物足りないという人や、宇宙軒食堂の味を存分に楽しみたい人には、Wがおすすめです。
豚バラ肉を秘伝のタレに付け、ご飯と一緒に頬張ります。
脂の甘みを感じる豚バラ肉と、食欲を刺激するタレの組み合わせは間違いのないおいしさ。濃厚でありながら重たすぎず、箸が止まりません。
付け合わせのキャベツも、豚バラ肉の旨みを受け止めてくれる大切な存在です。肉の合間にキャベツを食べると口の中がすっきりし、再び豚バラ肉とご飯へ手が伸びます。
変わらぬ味わいを、気取らず、お腹いっぱい楽しめる。
まさに、金沢の日常に根付いた一皿です。
季節のごちそうとは違う、金沢の日常の味
加能蟹や香箱蟹のような季節のごちそうは、金沢の食の大きな魅力です。
一方で、宇宙軒食堂のとんバラ定食のように、地元の人たちが普段の昼食や夕食として親しんできた料理にも、金沢らしい食文化が詰まっています。
華やかな郷土料理とはまた違う、何度でも食べたくなる日常の味。
観光で金沢を訪れた方はもちろん、久しぶりに宇宙軒食堂を訪れる地元の方にも、ぜひ味わっていただきたい一品です。
今回も、香ばしく焼き上げられた豚バラ肉の旨みと、変わらぬ味わいを改めて堪能しました。
皆様もぜひ、宇宙軒食堂のとんバラ定食を味わってみてください。
宇宙軒食堂の基本情報
| 店名 | 宇宙軒食堂(うちゅうけんしょくどう) |
| 住所 | 石川県金沢市片町1丁目5-29 ニュー銀座会館1階 |
| 電話番号 | 076-261-8700 |
| 営業時間 | 11:00~15:00/17:00~21:00 |
| 料理ラストオーダー | 20:40 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 予約 | 予約不可 |
| アクセス | 北鉄バス「片町」停留所から徒歩約2分 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし。周辺のコインパーキングを利用 |
| 備考 | 品切れの場合は早めに閉店することがあります |
店舗情報は変更される場合があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
