2026年8月1日(土)、新潟県上越市へ日帰り旅行に行ってきました。
今回の最大の目的は、お気に入りのラーメン店「ニューハルピンR」を久しぶりに訪れること。その後、偶然見つけた陸上自衛隊のイベントに立ち寄り、前島記念館や高田城址公園へと足を延ばしました。
ラーメンから歴史、通信、自衛隊、そして夏の花まで、上越のさまざまな魅力に触れた一日をご紹介します。
旅の最大の目的「ニューハルピンR」へ



最初に訪れたのは、上越ウイングマーケットセンター「PATIO」内にある「ニューハルピンR」です。
今回の旅は、ここのラーメンを食べるために上越まで来たと言ってもよいほど。私にとってお気に入りのラーメン店ですが、訪れるのは久しぶりです。
ニューハルピンは1963年創業の老舗で、長年にわたって直江津地区で親しまれてきました。旧店舗の閉店後、2025年4月に現在のPATIO内で「ニューハルピンR」として営業を再開しています。
メニューを見ると「たんめん」も気になりましたが、今回は「ちゃーしゅーめん」をいただきました。お値段は1,100円です。
運ばれてきた一杯は、麺がほとんど見えないほどチャーシューで埋め尽くされています。チャーシューの下には、どこか懐かしさを感じる醤油ラーメン。たっぷりのチャーシューとスープ、麺を一緒に味わうと、やはり格別のおいしさです。
久しぶりに訪れましたが、「上越まで来てよかった」と思わせてくれる一杯でした。
ニューハルピンRの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ニューハルピンR |
| 所在地 | 新潟県上越市大字富岡539-2 PATIO1階 |
| 営業時間 | 11:00~14:30 |
| 定休日 | 火曜日・水曜日(不定休あり) |
| 支払い | 現金のみ |
| 公共交通機関 | JR北陸新幹線上越妙高駅からタクシーで約5分 |
| 車 | 北陸自動車道上越インターチェンジから約5分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
※スープがなくなり次第、営業終了となる場合があります。
偶然見つけた「高田駐屯地サマーフレンドシップキャンペーン2026」

ニューハルピンRでラーメンをいただいた後、近くから何やら賑やかな音が聞こえてきました。
気になって覗いてみると、PATIOに併設された上越みらい公園で「陸上自衛隊 高田駐屯地サマーフレンドシップキャンペーン2026」が開催されていました。
事前に予定していたわけではなく、まったくの偶然です。
会場ではステージイベントを中心に、自衛隊の装備品展示や車両の体験試乗、遊びのコーナー、防災体験など、さまざまな催しが用意されていました。



装備品展示には82式指揮通信車、軽装甲機動車、偵察用オートバイなどが並び、高機動車や73式小型トラックに乗車できる体験も行われていました。
災害派遣などで使用される野外炊具を使った炊き出しのほか、土のう作り、人命救助用器材、ロープワーク、AEDといった防災に関する体験も用意されていたようです。


ステージでは地元高校の軽音楽部や高田駐屯地有志バンドによる演奏、自衛隊体操、防災講話などが行われ、夏休み中ということもあり、どちらかといえば子ども連れのファミリーが楽しめる内容になっていました。
自衛隊の車両や装備に触れるだけでなく、防災について家族で考えるきっかけにもなるイベントだったと思います。
「郵便の父」前島密の生誕地に建つ前島記念館

続いて訪れたのは、上越市下池部にある「前島記念館」です。
前島密といえば、1円切手に描かれている人物としてお馴染みです。しかし、名前や肖像を知っていても、その生涯や功績について詳しく学ぶ機会は、意外と少ないのではないでしょうか。
前島密は1835年、現在の上越市下池部に生まれました。幼名は上野房五郎。幼い頃に父を亡くし、母のもとで育てられた後、高田の私塾などで学びました。
12歳で江戸へ向かい、医学、西洋の学問、航海術、英語などを学んだ前島密は、幕末から明治という大きな時代の変化のなかで、近代国家の基盤づくりに携わっていきます。
まずは前島記念池部郵便局に併設された別館へ



最初に見学したのは、前島記念池部郵便局に併設された別館です。
館内では、飛脚から近代郵便へと移り変わっていく郵便制度の歴史や、電話をはじめとする通信機器の変遷が、年代ごとに分かりやすく紹介されていました。
私は大学で通信工学を学び、放送局の技術職に携わっていたこともあり、郵便や電話を含む通信の歴史には自然と興味を引かれます。
現在では、離れた相手と瞬時に連絡を取ることが当たり前になりました。しかし、その便利さは、長い時間をかけて築かれてきた通信制度と技術の上に成り立っています。
展示を見ながら、その歩みを改めて学ぶことができました。
本館では前島密の生涯と功績を学ぶ



別館のスタッフに声をかけ、続いて本館を見学しました。
本館は、前島密の生家跡に1931年(昭和6年)に建てられた記念館です。館内には、前島密の生涯や功績を紹介するパネルをはじめ、当時の手紙、辞令、遺品、書画など約200点の資料が展示されています。
前島密は、1870年(明治3年)に、誰もが利用できる新しい郵便制度の創設を政府に提案しました。その構想をもとに、翌1871年(明治4年)、東京・京都・大阪と東海道沿線で近代郵便制度が始まります。
イギリスから帰国した前島密は、全国への郵便網の拡大や全国均一料金制度の導入を進めました。さらに、郵便為替や郵便貯金の創設、国際郵便制度の整備にも尽力しています。
前島密の功績は、郵便だけにとどまりません。
海運の振興、電話交換事業の開始、新聞の普及、早稲田大学の前身である東京専門学校の運営など、明治日本の通信、交通、金融、教育といった幅広い分野に関わりました。
1円切手の肖像だけでは分からない、その行動力と視野の広さに驚かされます。
前島密は1919年(大正8年)、84歳で生涯を閉じました。故郷である上越市の前島記念館は、「郵便の父」と呼ばれる人物が何を考え、どのように近代日本の基盤を築いたのかを知ることができる貴重な施設です。
詳しい生涯と功績は、郵政博物館の「前島密一代記」でも紹介されています。

前島記念館の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 前島記念館 |
| 所在地 | 新潟県上越市下池部1317-1 |
| 開館時間 | 9:00~16:00 |
| 休館日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌火曜日) 12月29日~1月3日 |
| 見学料 | 無料 |
| 電話番号 | 025-524-5550 |
| 所要時間の目安 | 約60分 |
| 公共交通機関 | JR北陸新幹線上越妙高駅からタクシーで約15分 |
| 車 | 北陸自動車道上越インターチェンジから約15分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
高田城址公園にあるお気に入りのスターバックス



前島記念館を見学した後は、3時のおやつをいただくため、「スターバックス コーヒー 上越高田城址公園店」へ向かいました。
高田城址公園は、春になると約4,000本の桜が咲き誇る、全国的にも知られた桜の名所です。その公園内という、とても恵まれた場所にスターバックスがあります。
周辺の景観になじむ落ち着いた外観と、大きな窓を備えた開放的な店内が魅力です。上越を訪れた際には、私が必ずと言ってよいほど立ち寄るお気に入りの場所になっています。
この日は、アイスのカフェ アメリカーノとニューヨークチーズケーキをいただきました。
冷たいカフェ アメリカーノでひと息つきながら、濃厚でなめらかなチーズケーキを味わいます。移動の合間にゆっくりと休むことができました。
スターバックス コーヒー 上越高田城址公園店の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | スターバックス コーヒー 上越高田城址公園店 |
| 所在地 | 新潟県上越市本城町9-12 |
| 営業時間 | 8:00~22:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 電話番号 | 025-520-9530 |
| 公共交通機関 | えちごトキめき鉄道線高田駅から徒歩約30分 |
| 車 | 上信越自動車道上越高田インターチェンジから約 15分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
帰り際に出会った高田城址公園の蓮



スターバックスを出て帰路に就こうと車を走らせていると、高田城址公園のお濠に、たくさんの蓮が咲いていることに気づきました。
そのまま通り過ぎるにはあまりにも見事な光景だったため、急遽、駐車場に車を停めて蓮を眺めることにしました。
高田城址公園の蓮には、意外な歴史があります。
現地の案内看板によると、始まりは明治4年(1871年)。戸野目村の大地主で、後に初代津有村長を務めた保阪貞吉が、窮乏していた旧高田藩士を救うため、私財を投じてお濠にレンコンを植えたことが始まりとされています。
レンコンの収穫は昭和37年(1962年)まで続けられました。現在のように観賞を目的として植えられたのではなく、地域の人々の暮らしを支えるために始まったものだったのです。
高田城址公園の外堀は約19ヘクタール。そのほとんどを蓮が埋め尽くし、園内で見られる蓮の多くは和蓮だそうです。上越市の案内では、新潟景勝百選にも選ばれていると紹介されています。
「東洋一の蓮」と呼ばれる理由

高田城址公園の蓮は、「東洋一の蓮」とも呼ばれています。
昭和28年(1953年)、古代蓮の研究で知られる大賀一郎博士がこの地を訪れました。その際、これほど大規模な蓮池は世界でも珍しく、紅色と白色の花が入り交じって咲く光景は特に貴重だと高く評価したそうです。
その話を聞いた市民が「東洋一の蓮」と誇りを込めて呼ぶようになり、現在まで語り継がれています。
見頃は例年7月下旬から8月中旬。私が訪れた8月1日は、ちょうど夏の蓮を楽しめる時期でした。
広いお濠を埋め尽くす緑の葉と、その間から伸びる蓮の花。桜の季節とは異なる、高田城址公園の夏ならではの風景です。
帰り際に偶然見つけた光景でしたが、思わず車を停めてしまうほどの美しさでした。
ラーメン、歴史、通信、蓮に出会った上越日帰り旅

今回の上越日帰り旅は、ニューハルピンRのちゃーしゅーめんを味わうことから始まりました。
予定していなかった陸上自衛隊のイベントに出会い、前島記念館では郵便や電話の歴史、前島密の幅広い功績を学びました。
お気に入りのスターバックスでひと息つき、最後には高田城址公園のお濠を埋め尽くす蓮を眺めることができました。
上越市というと、春日山城跡や高田城址公園の桜、水族博物館「うみがたり」などがよく知られています。しかし、今回のように食、歴史、通信、季節の風景を組み合わせて巡るのも、上越の魅力を深く感じられる旅になると思います。
久しぶりのニューハルピンRを目的に出かけた一日でしたが、思いがけない出会いが重なり、充実した日帰り旅行となりました。
※施設や店舗の営業時間、定休日、サービス内容は変更される場合があります。訪問前に各公式サイトや公式SNSで最新情報をご確認ください。
